トリガー・ポイント

◆トリガーとは「銃の引き金」という意味で、トリガー・ポイントを直訳すれば「発痛点」ということになります。痛みを誘発している箇所という意味なんですね。

 

◆例えば、腰に痛みがある場合、腰の痛みはあくまで「結果」であって、原因ではないのです。その痛みの原因となるところが、トリガー・ポイントという「発痛点」であり「施術ポイント」となる訳です。

 

◆このトリガー・ポイント療法は、体系化されていて施術方法も簡単なので、施術家なら知らない人間はいないほどポピュラーな療法なのですが、このベーシックな療法が「何をしても楽にならない」というような症状に卓効を発揮する場合があるのです。

 

◆膝痛は、施術家にとっては難しい症状のひとつです。どんな動作の場合にも体重や加重がかかってしまう膝は、施術後の安静が難しい箇所ですし、膝痛を訴える方は治癒力の低い高齢の方が多いので、改善するまでに時間のかかる場合が多いのですが、その膝痛にトリガー・ポイント療法が大活躍することが多いのです。

 

◆たとえば、しゃがむと激痛が走る膝痛・・・、病院で診察を受けるとたいがい「軟骨がすり減っている」と言われて「変形性膝関節症」という病名を頂くことになるようです。

当舎にも、そんな病名を頂いたクライアントさんがたくさん来られるのですが・・・、「しゃがむと痛い膝痛」特有のトリガー・ポイントをチャチャっとほぐしてあげますと、あら不思議!「あれ~、まだ痛いけどしゃがめるようになった~」の声、さらにほぐしてあげますと、「えっ! しゃがんでも痛くない~」というようなことがけっこう起こるのです。

 

◆掲載した私自前の汚い脚の写真ですが、その親指で押している周辺が「しゃがむと痛い膝痛」特有のトリガー・ポイントです。膝痛の方は、かなりの確率でその箇所周辺が硬く凝っています。その箇所を指でもみ込んであげると、膝痛がかなり改善するはずですよ。

 

◆セルフケアでも一定の効果が見込めると思いますが、やはり一度はプロの技でトリガー・ポイントを緩めて、痛い箇所を楽にすることをおすすめしますよ♪